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「おかあさんといっしょ」2017年9月のうたは忍者になりたいきりんが主役の『にんじゃ きりん』

「おかあさんといっしょ」2017年9月のうたは『にんじゃ きりん』です。

早く忍者になれるように一生懸命頑張るきりんの歌。頑張りすぎるあまり首がみょーんと伸びて、雲を突き抜けてしまいには宇宙に行っちゃったりしてます。きりんのお尻のぷにぷに感が可愛い。

 

『にんじゃ きりん』

作詞:高田ひろお
作曲:渋谷毅
アニメーション:ハッピープロジェクト

歌詞:https://www.nhk.or.jp/kids/pv/song/oka_so1709_ninja_9430aa.html

 

うちの5歳坊主が珍しくこの歌をじーっと静かに聞いてました。お、気に入った?

聞いてたというより、アニメーションを夢中で見てたのかな。どろーん♪のところで動物たちがパパッと消えてったりするんで、目を引いたみたいです。

ほかにも、すいとんの術失敗して水の中に尻もちついたりとか、手裏剣の稽古で的に当たらなくて自分の方へ返ってきちゃったとか、ユーモラスな場面がいっぱい出てきます。視覚的な面白さもありますね。

 

 

 

子どもが楽しめるシンプルな歌

 

どろーん♪どろーん♪と繰り返すフレーズが頭に残るこの歌。テンポもゆったりめなので、これ、動きをつけておゆうぎにしたらいいんじゃないかな、なんて思いました。

かくれんぼで見つかるとか、カミナリさんにコツンとやられるとか、振り付けしやすそうな歌詞です。どろーんのところはもちろん忍者ポーズで。年少さんぐらいの子たちに集団で踊らせたらめっちゃ可愛いと思います(しばし妄想)。

 

最初、聞いた時はなんだか物足りない歌だなぁと思ったんですよね。きりんがにんじゃを目指してる。え、それだけ?と。

その背景もよく分からないし、そもそもどうして忍者になりたいのかというのも示されてないです。

これが例えば、きりんが首の長さを活かして、ぞうは鼻の長さを活かして、うさぎはよく跳ねる足を活かして、それぞれ忍者を目指してる・・・っていう話だったらまた違いますよね。得意なことは違うけど、みんな違ってみんないい、みたいなメッセージが出てきます(金子みすず風)。

でもこの歌、そうじゃないです。せめてきりんが忍者を目指した理由でも分かれば共感できそうなものを。大人としては理由や意義をもうちょっと掘り下げてほしいなーってところで、物足りなさを感じてしまうのかもしれません。

 

しかし5歳坊主の食いつき方を見てたら、あ、やっぱそれも計算づくなんだ、と。子どもの視点を分かっててあえて削ぎ落としてるんだなってことが分かりました。そっか、子どもにはこれぐらいの世界の広さがちょうどいいんだ。

作詞が2016年5月のうた『わらうおばけ』の高田ひろおさんですしね。『わらうおばけ』の時はスタジオでの歌唱だったんですけど、こちょこちょこちょー!ってくすぐりあうような動きがついていて、子どもたちがキャッキャいいながら楽しんでました。

今回の『にんじゃ きりん』もスタジオで子どもたちと歌っても違和感ないような感じになってます。それこそ、どろーん♪どろーん♪のところで子どもたちみんな忍者ポーズしたりしてる姿が思い浮かびます。

この辺はさすが『およげ!たいやきくん』の爆発的ヒットを生んだ高田ひろおというべきか、長年の経験に裏打ちされた絶妙なさじ加減でした。

 

10月に早くもベスト盤発売

 

ちなみに作曲は渋谷毅さんです。「おかあさんといっしょ」ではおなじみのお名前ですけど、最近だと2016年6月の『おしゃれフルーツ』がありましたか。アレンジがちょっと雰囲気似た感じです。

 

それにしても歌詞だけ見てると「どろ~ん」ばっかり目につくので、何回出てくるのか数えてみました。全部で16回でした。いや、「どろ~ん どろ~ん」ふたつでワンセットみたいに出てくるから、2×8回というべきか。(どっちでもいい)

やたらどろーん言ってますんで、ラジコンのドローン売り場でこれ延々と流しとくっていうのどうでしょう。一部の母子には大ウケだと思います。 

 

というわけで(どういうわけだ)、来月発売される「おかあさんといっしょ」のベスト盤CDには、『にんじゃ きりん』も含めて2017年4月から10月の歌まで収録されるそうです。

2017年度に就任したゆういちろうお兄さんのおひろめ盤といったところでしょうかね。

 

NHK おかあさんといっしょ 最新ベスト「ぱんぱかぱんぱんぱーん」
2017年10月18日発売

 

『にんじゃ きりん』のアニメーションの最後は、きりんの首がみょーんと伸びて宇宙まで行っちゃったー!というオチになってます。はるか下方に見えるのは青い地球。

このラスト、音楽が終わっても映像は少し続くんですよね。アップになったきりんの笑顔が止まらないのが逆にちょっと怖い。まるで宇宙から世界征服でも企んでいるかのような不穏な空気を感じるのは私だけでしょうか。 私だけですね、はい。

5歳坊主はそれまでじっと静かに見てましたけど、そこでひとことボソっとつぶやきました。「ロシアあった」。 

え、なぜロシア!?歌の感想それ?どこから出てきたロシア!??

 

どうやら5歳坊主、最近世界地図を見ててロシアという言葉を覚えたようなんです。そしてキリンの後ろに地球がある。世界地図だ。だからロシアだ。と瞬時に連想したみたいで・・・。子どもの思考回路、ほんと謎です。 

こういう訳の分からん生きものを釘づけにする「おかあさんといっしょ」ってやっぱすげぇや。

 

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