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「おかあさんといっしょ」2017年6月のうたは可愛い梅雨ソング『あめのひドキドキ』

「おかあさんといっしょ」2017年6月のうたは梅雨入りしたこの時期にぴったりの『あめのひドキドキ』です。

雨の日のちょっとした変化をドキドキワクワク楽しむ子どもたちを歌ってます。井上雪子さんのイラストアニメーションが可愛らしいのなんの。

 

『あめのひドキドキ』

作詞:浦野紘彰
作曲:牧野奏海
アニメーション:井上雪子

歌詞:https://www.nhk.or.jp/kids/pv/song/oka_so1706_ame.html

 

 

 

あめの日を楽しむ歌

 

今月のうたはタイトルからして、梅雨です!雨です!6月なんです!って感じです。季節感あります。

で、6月になって「おかあさんといっしょ」でこの歌『あめのひドキドキ』が流れはじめて、その瞬間まず思ったのが「うわ、今月のうた『えいごであそぼ』とかぶった!」でした(笑)

 

というのも、今月の「えいごであそぼ with Ohton」のマンスリーソングも梅雨時期を楽しもうっていう歌なんですよ。雨粒を楽しもう、水たまりで踊ろう、と。しかも『あめのひドキドキ』と同じくイラストアニメーションの映像が流れます。雰囲気も可愛い『Drip Drop』です。

 

いや、かぶったからどうってわけじゃなく、むしろ季節ネタがたくさん出てくるのは情操教育的にも大歓迎です。

そもそも梅雨時期だからってどの番組も雨を歌うとは限らないし、雨を題材にして曲を作ろうと思ったところで、作り手によっていろんな視点で全く違う歌が出来上がってくるはずで。

これまでの「おかあさんといっしょ」の梅雨の名曲のなかでは、カエルが主役の『あめふりりんちゃん』とか、長靴をキャラクターに仕立てた『ながぐっちゃん』なんてのもありました。

 

それがなんとまぁ、今回の2曲はそろって子ども目線で、雨の季節を楽しもうってテーマ。ここまで重なるのはむしろ貴重なんじゃないかって思いました。

ふたつの番組で事前にネタかぶりを打ち合わせているわけもないので(笑)偶然なんだろうけど思いがけず、これら2曲を聞き比べるっていう楽しみ方もできたなぁって感じです。

 

 

『あめのひドキドキ』では雨が降ることで日常にちょっとした変化が起きているのを、ドキドキしながら楽しんでいます。いつもとちがう音、いつもとちがう色。そして水たまりのなかに映るさかさまの世界。

どんよりとした曇り空から降り続く雨、憂鬱にも思える季節が、この歌を聞くことで一気に光を帯びてキラキラと輝きだすようです。

 

そういえばうちの5歳坊主やそのお友達、幼稚園からのお迎えに行くと濡れるのも構わず、長靴で勢いよく水たまりにじゃぶじゃぶ突っ込んでいきます。母たちからしてみたらヒーやめてー!みたいな状態なんですけど、彼らの目にはきっと雨がとってもキラキラしたものに映っていることでしょう。

『あめのひドキドキ』がラストで歌っているように、まさにその世界のすべてが「あめのひ みつけた たからもの」。

そんな純真な子ども心をも思い出させてくれるような、素敵な曲です。

 

 

井上雪子さんが紡ぐ可愛らしい世界

 

そしてアニメーションが井上雪子さん。好きです。(告白か。)

「おかあさんといっしょ」では2016年2月のうた『キミといっしょに』や、2014年1月の『冬の娘リッカロッカ』あたりがありますかね。

今回はいっそうあどけなさを感じるキャラクター造形で、その可愛らしさがもはや凶器です(笑)

 

そして個人的には井上雪子さんっていったらやっぱり『恋なんです』!!

「みんなのうた」2015年4-5月の楽曲なんだけど、確か今年に入ってからもまた再放送されてたなぁ。初恋になるかならないかぐらいの淡い恋心を歌ってるんですけどね。井上雪子さんのアニメーションがその青さを絶妙に表現してくれてるんです。

主人公の女の子に芽生えはじめたその想いにキュンキュンしつつ、のどの奥を掻きむしりたくなりそうなむず痒さに身悶えするという。歌の世界がこれほどまでに伝わってくるのは、歌詞が良いのももちろんあるんだけど井上雪子さんが表現しているアニメーションの力が結構大きいです。

ハマったら頭んなか回りだします。♪恋なんです恋なんです、それがこーいなーんですー♪

 

『恋なんです』の登場人物絵はちょっと目がきょろんとした感じで味わいがあるというのかな。可愛らしいだけじゃなくてひょうひょうとした面白さがあるキャラクターデザインですよね。

今回の『あめのひドキドキ』では、それを考えるとあえてクセは無くして、可愛らしさとあどけなさに特化してます。顔のパーツを下に寄せて頭は大きく、黒だけの大きなまんまるおめめ。

しかし逆にそれが子どもたちの素直さを伝えてくれてるような。なーんにも考えてないみたいな表情が、ありのままの事象をそのまま受け止める純粋な気持ちを表してくれてるかのようです。

 

こちらが井上雪子さんの公式サイト。

Yukiko Inoue Web Siye http://sunday.ciao.jp/

ここに掲載されてるお仕事実績は一部みたいですね。代表作に『恋なんです』は載ってなかった(笑)

 

ちなみに井上雪子さん、FacebookやTwitterも使って発信してらっしゃいます。

昨年9月に娘さんをご出産されて、0歳児抱えながらの制作なのだそうで。Twitterのつぶやきを拝見してると、寝返りされて布団が狭いとか疲れて親子3人一緒に昼寝してたとか、わりと日常が垣間見えるので勝手に親近感が沸いてます。

保育園が決まる前は預け先をやりくりしながらお仕事されてたみたいで、そんなこんなの努力や葛藤のおかげでこんな素敵なアニメーションを見ることができてるのだなと。

誰しも才能だけじゃないんだよねと思ったりしました。

 

いろんな絵で出没。

 

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