Eテレ大好き!!

井伊テレ子がEテレの子ども番組や特撮・アニメの感想をぐだぐだと書き綴ります。

「にほんごであそぼ」2018年7月のうたはソプラニスタ岡本知高さんが歌う『ベベンの方丈記』

「にほんごであそぼ」2018年7月のうたは『ベベンの方丈記』です。

鴨長明による鎌倉時代の随筆『方丈記』に、うなりやベベンがメロディをつけたもの。古典の教科書とかによく出てくるあの有名なフレーズではじまります。「ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず」。

 

てっきり再放送映像かと思って油断していたら、全く新しく録りなおされていたからびっくり。自然の美しい景色のなかにソプラニスタ岡本知高さんの声が響き渡って、あまりの雄大さに心撃ち抜かれました。

見てるとほんと、ずぎゅーん!ずどーん!って心の奥底まで届く感じです。

 

『ベベンの方丈記』

鴨長明「方丈記」より
作曲:うなりやベベン
編曲:周防義和
演奏:バイオリン/松田拓之、大宮臨太郎 ビオラ/坂口弦太朗 チェロ/山内俊輔(以上、NHK交響楽団) ピアノ/高橋希

歌詞:

https://www.nhk.or.jp/kids/nihongo/song/nig_1807_behojo_k9z3th.html

 

ちなみに、うなりやベベン・てるみ・ほのかが歌うオリジナルバージョンは2014年11月のうたでした。

「にほんごであそぼ」2014年11月のうた『ベベンの方丈記』 - Eテレ大好き!!

 

 

 

 

きっかけはコンサートの『ベベンの方丈記 高知バージョン』

 

岡本知高さんといえば土佐犬の着ぐるみ。

・・・そんな強烈な印象を残したのが2016年12月に行われた「にほんごであそぼ 元気コンサート in 高知」でした。世界的なソプラニスタすら土佐犬に仕立て上げる「にほんごであそぼ」。なんて怖いもの知らずな番組(というか、衣装デザインひびのこづえさんの暴走を止める人は誰もいないのだろうか(笑))。

岡本知高さんは地元・高知出身であるという縁でコンサートに参加されました。そこで歌ったのが『ベベンの方丈記 高知バージョン』だったというわけです。

コミカルな土佐犬の扮装に笑えばよかったのか、圧倒的な歌唱力に感動すればよかったのか。ギャップに戸惑う視聴者。そんなこんなも含めつつ、岡本知高さんの「にほんごであそぼ」コンサートへのゲスト出演は強烈なインパクトを残しました。

 

2018年7月のうた『ベベンの方丈記』はそれをきっかけとして、自然に発案されたものでしょうね。今回の曲映像はさすがに土佐犬コスプレじゃなかった!と、ほっと一安心したんだけど、よく見たら頭の上にちょこんと犬のっとるがな(笑)

かわいい。

 

あらためて2018年4月~6月のうたをおさらい

 

2018年4月は『ぴっとんへべへべ』、5月は『うなりやベベンの二十四節気』、6月は『にっぽんづくし』でした。それぞれに見どころがあったので、ちょっと書いとこうかなと。

 

2018年4月は番組おなじみの歌をリニューアル『ぴっとんへべへべ』

https://www.nhk.or.jp/kids/nihongo/song/nig_1804_pito_nh4k8j.html

2018年4月のうたは『ぴっとんへべへべ』でした。おおたかしずるさんが「歌っているだけで楽しくなるような言葉を集めてつくってみた」という曲。るってんしゃんらか♪りーぼーぱなぱな、と架空の言語のような宇宙語のような謎のフレーズが満載で、何度か聞いてるうちに頭から離れなくなる(笑)。

「にほんごであそぼ」ではかなり昔から歌われてて、2005年に発売されたCDにすでに『ぴっとんへべへべ』が入ってます。これまで長らく放送されてた映像は、現在中学生になるメンバー7名がまだごく幼かったころのものです。そんでコニちゃんが歌ってたかな。

2018年4月バージョンでは、それ以降に加入したメンバー(小学3年生&幼児たち)で録りなおしした映像にリニューアルされました。おおたかしずるさんが自ら歌ってます。るってめらーにゃっ♪ぴゅんっ♪

 

2018年5月は『うなりやベベンの二十四節気』再放送

5月は『うなりやベベンの二十四節気』です。これは前からある映像の再放送で、ベベンが元気に歌ってました。二十四節気っていうのは夏至とか、立冬とか、そういうやつね。1年で24個あって順番に歌っていくというそれだけの曲です。

それだけの曲なんだけどこの手の歌、うちの坊主どもがけっこうお世話になってまして(笑)。数を順番に一十百千万億兆京・・・と歌ってくやつとか、月の名前を睦月・如月・弥生・・・と歌ってくやつとか。覚えて歌うってほどじゃないけど、自然と耳に入っていってるみたいです。

5月はリクエスト特集と半々だったような記憶があって、『うなりやベベンの二十四節気』は2週間ぐらいのオンエアだったかな?新曲は登場せず、もとからある歌を流しておいて一休み、みたいな月でした(笑)

 

2018年6月のうたはベベンが作ったメロディをアレンジした『にっぽんづくし』

https://www.nhk.or.jp/kids/nihongo/song/nig_1806_nihon_tu94ja.html

そしてやってきたのが6月『にっぽんづくし』!子どもたちもフルメンバーだったし古典芸能のスペシャリストが数多く集ってめちゃめちゃ豪勢な映像でした。「にほんごであそぼ」の総力を尽くしましたという雰囲気で圧倒されます。

『にっぽんづくし』では、うなりやベベンが作ったメロディをもとにして、中村勘九郎さんが歌舞伎、野村萬斎さんが狂言、さらには相撲に文楽、三味線といった風に、にっぽんの文化を次々紹介していきます。やたら出演者多いです(笑)

個人的には、最近あまり見かけなくなった中学生メンバーが曲映像に参加してくれてて、ぅおぉーっ!と沸き立ちました。男子陣は新年度に入って「諸行無常戦隊ギオンショウジャー」のコーナーで見かけたりしたけど、女子4人はほんっと出なくなったからなぁ。リクエストでちょくちょく過去の歌が流れるから、姿を見てないというわけじゃないんだけどね。一応卒業扱いになってないのはコンサート要員としてかなぁ、番組の収録にはもう参加しないのかなぁ、なんて思ったりしてて。なので6月になってようやく元気な姿が見られて良かったです。

 

そして7月のうたとして登場したのが『ベベンの方丈記』ですね。実にここまで5・6・7月と連続してベベンがらみです(笑)

元々ベベンが歌っていたものを別の方が素晴らしく歌ったり、曲を上手くアレンジして作品として別のものに仕立てたり。いろんな方法でベベンが「にほんごであそぼ」に残した財産を活かしていこうとしているんだなぁと思います。たとえベベンの新しい映像は撮れなくなってしまっても、べべンの精神からは新しいものが生み出され続けているのだな。偉大なりベベンスピリッツ。

 

かくのごとし。

 

関連記事

「にほんごであそぼ」ちーむ・をとめ座が高知県民を巻き込んで踊る2017年5月『よさ恋そめし』 - Eテレ大好き!!

浪曲師の国本武春さん急性呼吸不全で死去55歳 Eテレ「にほんごであそぼ」で人気 - Eテレ大好き!!

「にほんごであそぼ」2014年11月のうた『ベベンの方丈記』 - Eテレ大好き!!