9月6日の日曜夕方、うちの坊主が「ニャンちゅうワールド放送局」を見るために少し早めにテレビをつけたら、見たことのないぬいぐるみやパペットが出てきました。
Eテレでパペットが出てくるのは別に珍しくないですよね。子どもたちには親しみやすいですし、わかりやすいです。
でもその時はちょっと様子が違いました。ぬいぐるみと男の子が、答えのない問答を繰り返している感じ・・・?
それが「Q~こどものための哲学~」という10分番組でした。
日本初の、幼児向けの哲学番組なんだそうです。
「Q~こどものための哲学~」とは
テレビに出てきたのは少年Qくんと、ぬいぐるみのチッチ。
「お母さんの声は電話に出るとどうして高くなるのか」というテーマで、その理由をあーでもない、こーでもないと繰り広げていました。
「実はアイドルになりたかったからじゃないか」みたいな軽口から始まって、「もし低い声だときげんが悪いと思われるから」とか「声が怖くならないように」とか、いろんな説を出した挙句、最終的には見ている子どもにも考えてみてね!というオチだったんですけどね。
こういう、さんざん掘り下げておきながら明確な答えを出さないというスタイルが目新しくて、何となく印象に残ったんです。
Q~こどものための哲学~
幼少期の何気ないQ(=問い)をきっかけに「自分なりの答え」を見つける力を育む、幼児から小学校低学年向けの哲学番組です。
人形劇とCGアニメで構成する、新しいタイプのシンキングバラエティー。こどもたちの身の回りにある“当たり前”をもう一度問い直し、深く考えることを促していき、答えのない問いに対し、どのようにモノを捉え、どのような順序で思考していけば「自分なりの答え」が導けるのかを提示していきます。
「Q~こどものための哲学~」初登場は2014年8月
NHKの番組サイトで調べてみたら、この「Q~こどものための哲学~」はこれが第3回の放送だったらしいです。
でも第1回・第2回の放送履歴や、今後の放送予定が全く書いてありません。
その状況から推察するに、今回は第3回を単発で作ったようです。この「Q~こどものための哲学~」は、Eテレの子ども番組一覧にも入っていないし、シンプルな情報しかなくて、積極的に広報している感じはないですね。
どうりで全く知らなかったわけです。ひっそり放送しているにもほどがある。
ちなみに第1回・第2回の放送は去年の夏のことだったようです。その時にはこんなテーマで放送されたようです。今回の第3回に負けずおとらず、ゆる~いテーマですね。
2014年8月4日
第1回「でかいハナクソがとれるとうれしいのはなぜか」
2014年8月5日
第2回「小さい頃お母さんにもらったバッグを捨てると悲しいのはなぜか」
子ども向けの番組で哲学を取り扱うというのは確かに画期的な試みですよね。
そして、おそらく去年の分も今年の分もパイロット版みたいな扱いで、好評だったらレギュラーに昇格することも見込まれているんでしょうけれど・・・。
こんなにポツリポツリと放送していたら、そもそも見ている人が少なすぎて、反応を確かめるどころじゃないんじゃないかと思ったりしますが(笑)
ぬいぐるみのガッツ石松と、男の子役の本田翼
このQくんという男の子、最初に見た時はてっきり女の子かと思ったんですよね。
人形の造形がカラフルだったっていうこともあるし、何より声が女の子にしか聞こえなかったので。
「Qくん」と呼ばれていて、初めて男の子だとわかってビックリしたぐらいです。
だから本業の声優さんじゃないんだろうなぁ・・・と思って、最後のスタッフロール見たら本田翼さんでした。
対するぬいぐるみのチッチは、おっさん声です。
話の途中で「オッケー牧場!」か何か言ってたので、あぁガッツ石松なのねと。わりとすぐ分かりました。
ふわもこで小さくて、見るからに可愛らしいぬいぐるみなのに、発するのはおっさんのダミ声っていうのも面白いです。
さてこの「Q~こどものための哲学~」、今後ですが、とりあえず第3話が2015年9月23日(水)午前10時~10時10分に再放送されるそうです。
しかしこの後の放送予定は全く未定のようですね。あるいは二度と見られないとか、そんな可能性もなきにしもあらず。
ご覧になりたい方は9月23日秋分の日、朝10時からのEテレをぜひチェックしてみて下さい!
ガッツ大活躍。
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