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「おかあさんといっしょ」ケンイチとさっちゃんの愛を描いた『ポコポッテイト』夏SP。

8月に入った「おかあさんといっしょ」はスペシャル企画がめじろおしです!!

2015年8月13日(木)~15日(土)の3日間は「やぎさんゆうびんスペシャル」と題し、お兄さんお姉さんたちが海辺のセットでバカンスを楽しみながら、夏らしい曲を歌ったり視聴者のおたよりを紹介したりするという、スペシャルコーナーが放送されました。

 

そして、そこに一緒には出てきませんでしたが、どうやら『ポコポッテイト』のみんなも同じ海辺に来ていたようなんですね。

お兄さんとお姉さんが「わーサメが出た!!」と驚いていたら、次に始まった『ポコポッテイト』で、ムテ吉たちがサメに追いかけられているシーンから始まったりして、スタジオと物語が連動していました。

 

ということで、今回のブログ記事のタイトルはこのようになっております。

「おかあさんといっしょ」ケンイチとさっちゃんの愛を描いた『ポコポッテイト』夏SP

 

・・・ケンイチって誰ッ!?

と思った人もいるかもしれませんけどね。見てなかったら何が何だかわかんないですよね。まぁ気になる方はしばらくおつきあい下さいませ。 

 

 

 

 

長老さまが想いつづけるウミガメ、その名はさっちゃん

 

今回放送された「やぎさんゆうびんスペシャル」は3日間です。それに合わせて『ポコポッテイト』も3回分の続きものストーリーを放送しました。

なんと主役は長老さま。いつもムテ吉たちにクイズを出していろんなことを教えてくれる、ちょっとお茶目なウミガメのおじいちゃんです。

 

その長老さま、気分が高まったときにたまに言う決めゼリフがあります。それが。

「さっちゃぁぁあ~ん!!」

 

・・・なんですね。「会いたいなぁ、さっちゃーん!」とか「今いくぞ、さっちゃーん!」みたいなバリエーションもあります。

このセリフからして、なんとなく雰囲気からして長老さまの想い人なんだろうな・・・って感じですよね。
しかしこれまでさっちゃん本人の姿が出てきたことはありません。長老さまが会ってきたという様子もありません。
だから何となく、長老さまにとっては会いたいけど会えないアイドルみたいな存在なのかな、なんて思っていました。

 

さっちゃんの元ネタ、実は小林幸子さん?

 

この「さっちゃぁぁあ~ん!!」という長老さまの絶叫ですけど、数年前、おそらくこれが初めての登場だったんじゃないかなって場面が記憶に残ってます。

それは『ポコポッテイト』のみんなが歌をうたっていたところ。長老さまは羽根飾りのついた大きくて派手な衣装を背中にまとって現れます。

「わしはこう見えても、年末の紅白歌合戦を狙っとるんじゃ。・・・さっちゃぁぁあ~ん!!」

 

それを見ていたオトナな方々だったら、その「さっちゃん」から「小林幸子さん」をすぐに連想したんじゃないかと思います。

派手な衣装でNHKの紅白歌合戦といえば、当時は何と言っても小林幸子さんと美川憲一さんの衣装対決でしたからね。ここでは、さっちゃんイコール小林幸子だったんです。
その時はパロディを込めた、ほんのちょっとした遊び心(悪ノリ?)が入ったセリフだったんじゃないかなって思います。

 

しかし本物の小林幸子さんはその後、事務所騒動などを経て、一時期テレビから干され姿を消します。

そうなると、長老さまが叫ぶ「さっちゃん」が小林幸子さんを想起させるっていうのは、いくら何でもマズいわけですね。

そんなわけで、やがて「さっちゃん」は「ウミガメのさっちゃん」と呼ばれるようになり、長老さまの発する「さっちゃぁぁあ~ん!!」には、どんどん具体的な設定が付け加えられていきました。

 

そして視聴者の誰もが、最初に「さっちゃぁぁあ~ん!!」と叫ばれた場面をすっかり忘れてしまった頃、満を持して「さっちゃん」がキャラクターとして登場することになったわけです。

 

ケンイチとさっちゃん、海辺での若き日のランデブー

 

長老さまはさっちゃんとの楽しかった日を思い出します。海辺で「さっちゃん」「ケンちゃん」と呼びあったあの日を・・・。

ちなみにこのストーリーのなかで、長老さまの名前が「ケンイチ」だということが判明します。
さすがにさっちゃんに「長老さま」って呼ばれてたらおかしいですもんね。名前、必要ですよね。
しかし唐突に出てきた思いがけない名前にムテ吉たちも「ケンイチ!?」ってツッコミ入れてました。

おそらく今後はこの設定、出てくることはないんだろうなぁ。でもスペシャルならではのこういう細かいネタ、見るとなんか得した気分になります。

 

どうでもいい話ですが、うちの6歳坊主もふだん「ケンちゃん」って呼ばれてるので、テレビから「ケンちゃん」って聞こえるたびに気恥ずかしそうな顔をして、いちいち母の方を見てました。いや、なぜそこで君が照れるんだ。

 

で、ムテ吉たちは長老さまからそんなさっちゃんとの話を聞いて、「じゃあ、さっちゃんに会いに行こう!」ということになるんですが・・・。いやいや待て待て。

 

さっちゃんと会ったのは、長老さまがまだ若い頃。

待っていても次の日もその次の日も、結局来なかった。

 

・・・って、完全にその場限りの盛り上がりですがな!!全部嘘さそんなもんさ夏の恋はまぼろし!!

 

長老さまもその辺はわかっていらっしゃる。「さっちゃんはワシのことなどもう、忘れておるかもしれん」。いやそれがまっとうな感覚だと思います。

女性は切り替え早いですからねー。終わったことは過去のことですよねー。
会えたとしてもさっちゃん絶対、忘れてる。長老さまの昔の傷口、掘り返さないであげて。

 

しかしムテ吉は、強引に長老さまを潜水艦にのせて旅立ってしまいます・・・。

あぁ、悪い予感がする。今さら会ってもただの粘着質扱い。さっちゃんに冷たくあしらわれて「誰?キモいんだけど」とか言われかねない。長老さまの淡い想いがこっぱみじんにされちゃう!
そんなかわいそうな長老さま見たくない。ムテ吉、やめてあげてー!!

 

ってところで1日目は終了しました。

 

ウミガメとリクガメ、禁断の遠距離恋愛

 

結局、2日目の終盤でさっちゃんが登場して、3日目には会えなかった理由が明かされて、めでたしめでたし。ってことで帰ってくるんですけどね。

まぁ、子ども番組ですからね。天下のNHK「おかあさんといっしょ」ですからね。そこら辺は純粋なストーリーに仕立てあげてくれました。
あぁ、さっちゃんが性悪女じゃなくて良かった(そんなわけない)。
オチではお土産にもらった玉手箱からツーショット写真が入ったペンダントが出てきて、その昭和テイストな甘々っぷりに腰抜けそうになりました。

 

おそらくこの3日間連続の『ポコポッテイト』スペシャル編は、今後発売になるファミリーコンサートDVDあたりの特典映像についてくるんじゃないかと思います。
なのでストーリーに関してはとりあえずこのぐらいにしておきます。(と言いつつ、あらすじはほぼバラしちゃってますが)特に書きませんでしたが、ちゃんとミーニャもメーコブも活躍してましたよ。

 

ということで、いろんな意味でハラハラさせられましたけどね。
いつもは脇役の長老さまをクローズアップしてくれて、知られざる世界をこっそりのぞいてきちゃった感じもあり、なかなか楽しかった『ポコポッテイト』2015年夏休みスペシャルストーリーでした。

 

さちさちにしてあげる。

 

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