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井伊テレ子がEテレの子ども番組や特撮・アニメの感想をぐだぐだと書き綴ります。

2016年度卒業メンバーを占う。その5「いないいないばあっ!」編

これまで4回にわたりお送りしてきました、2016年度卒業メンバーを占う。シリーズ。

大幅なリニューアルが予想されたり、出演者が卒業したりしそうな番組について、思い出とともにこれまでを振り返ってきました。

 

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で、予定ではこの4回で終わるつもりだったんですよ。

まぁ、もしほかに卒業がありえるとしたら「シャキーン!」のモモエさんか「おかあさんといっしょ」の誰かか、そのあたりかなぁ・・・と、その程度に思ってました。

 

それが、年明けていきなり卒業フラグが立ってしまった人がいます。

そう、彼。

白と緑の、犬の彼。

 

「いないいないばあっ!」のワンワンです。

 

 

 

 

ワンワンありきの「いないいないばあっ!」

 

「いないいないばあっ!」はワンワンありきの番組です。

それは視聴者がそう思ってるだけじゃないです。「いないいないばあっ!」を立ち上げた方がはっきりと、番組にとってのワンワンの存在をそう明言されていました。

その方はプロデューサーだったかディレクターだったか、当時の役職はちょっと記憶が定かではないんですけどね。名前も覚えてませんけど、女性の方です。

その方がはっきりとこうおっしゃっていました。「『いないいないばあっ!』は、ワンワンありきの番組」だ、と。

 

その発言は数年前に日本経済新聞で見ました。いつも朝刊のいちばん裏面が文化欄で、芸術やカルチャー系の記事がまとめて掲載されてるんですけどね。連載小説とかコラムとか載ってるとこです。

日付が数年前とかざっくりな感じですいませんけど。うちが今の場所に引っ越した後に読んだから、ここ5年以内ぐらいだと思います。なにせ当時の記事を取っといてないので。取っとけばよかった。

 

その記事では「いないいないばあっ!」を新番組として企画してから放送されるまでのエピソードなんかを紹介してました。

日本初の乳幼児向けの番組ということで、「そんなに小さい子どもに、なぜテレビを見せることを推奨するのか!」とNHK局内でも激しい賛否両論があったそうです。

それを押し切って放送開始し、結果的には好評で。乳幼児を持つお母さん方のお役に立てたので良かった。というようなお話だったと思います。

 

そんな感じで文章の細部は忘れてしまったんですけど、確か「いないいないばあっ!」が長く続いた秘訣としてワンワンの功績をたたえていて。

そのなかでもこのフレーズが強烈すぎて印象に残ってるんです。

 

「『いないいないばあっ!』は、ワンワンありきの番組」である。と。

 


なのでワンワンが引退すると聞いた時、まずこう思いました。「いないいないばあっ!」はどうするんだろう、と。

どうなるんだろう、じゃなくて、どうするんだろう、です。

カメラには映らないけれど、スタジオのなか、ワンワンと同じ空間に存在している多数の人たち。

意思を持ってそこに動いているであろう、番組の作り手たちのことを思ったわけです。

 

 

ワンワンといっしょに20周年

 

あぁでも、番組開始からは20年経ってます。番組を立ち上げた当時、ある程度責任ある立場にあった人々はもう一線を退いているんだろうなぁ。

これがたとえば、番組開始から3年とか5年後という話なら、ワンワンが引退するからいったん番組も白紙にしましょう。「いないいないばあっ!」も終了しましょう。という選択もあったのかもしれません。

 

でも今の「いないいないばあっ!」はおそらく、もはや番組を立ち上げた世代じゃなく。先輩たちから引き継いだ人たちの手によって作られ、放送されているんだと思います。

全国の子どもたち、お母さんたち、番組を見てきたたくさんの人々の思いをのせた、とても大事なものを受けとっておいて、自分の代で断ち切るというのは到底できることではないだろうな。と思います。

それはワンワンにとっても同じことで、番組を大事に育ててきたからこそ、自分の都合で終わらせるわけにはいかないと、思っているに違いありません。

 

ましてや、ワンワンの抜け殻は残して、中身だけを入れ替えて継続するなんて、そんな野暮な話にはなるわけもなく。

そんなわけで番組の総意として、たとえワンワンがいなくなっても「いないいないばあっ!」は続ける。という選択をしたのだろうと、想像がつきます。

 

 

2017年が明けてからの「いないいないばあっ!」レギュラー放送では、少しずつジャンジャンが登場するようになりました。

「あつまれ!ワンワンわんだーらんど」にワンワンと一緒に出演している、茶色い犬の着ぐるみの彼です。

 

今のところはワンワンやうーたん、ゆきちゃんがいるスタジオには出てなくて、コーナー出演という感じですね。ほかのキャストとは絡むことなく、ひとりで登場してます。

たまたま見かけた時は、緑の木々をバックに野外で踊ってたり、テレビを見てるであろう子どもたちに話しかけたりしてました。

これから少しずつ「いないいないばあっ!」を見ている子どもたちにも顔を覚えてもらって、2017年4月からメインキャストに昇格という流れかな。

何の意図もなくわざわざ出すことはないだろうしね。

 

 

サンキュ!ワンワン!399!!

 

ワンワンの卒業フラグが立った!と巷で騒がれはじめたのは、2017年1月の新曲「サンキュ!ワンワン399」が流れてからですね。

そしてそれは、「いないいないばあっ!」レギュラー放送にジャンジャンが登場するようになったことで、より強固なフラグになりました。

 

でもその時、はっと気づいた。

もっと前から、フラグ立ってた。

 

2016年度は「いないいないばあっ!20周年」と銘打って、過去の歌がたくさん流れましたよね。昔のお姉さんが出てくるVTRもよく流れて、懐かしいなぁーと思いながら楽しく見ていました。

そっか。これ実は、歴代のお姉さんを振り返ってるんじゃなくて、これまでのワンワンの20年間を振り返ってたんだな。

 

「いないいないばあっ!」の20周年記念番組は、2016年1月1日に放送されています。

これまでに出演したお姉さんやキャラクターがそろって登場し、記念曲「ずーっといっしょ」も制作されました。

20周年を記念するというだけなら、そこで終わっても良かったんですよね。

なにも、2016年4月から2017年3月まで、1年かけてずっと、記念企画やる必要ないんですよね。

 

それに気づいた時、ワンワンがラストに向かって走りぬけていた1年間だったんだなぁと、そんな風に感じました。

そのラストは今年度かもしれないし来年度かもしれないし、もしかしたらもうちょっと先なのかもしれないですけど、おそらくそう遠くない話。

 


ワンワンが引退するとしたら、理由は明白です。誰が見てもそう思います。体力的な問題です。

「あつまれ!ワンワンわんだーらんど」のステージでは、他の出演者が元気いっぱいに踊るなか、ワンワンだけが後ろでこっそり休憩したりお茶を飲んだり・・・みたいな、ご老体をネタにしたコントが定番になってましたね。

主に、ワンワンの中身の年齢を知ってる大人には大ウケしてました。(子どもたちも、ワンワンひとりだけサボってておもしろいなー、みたいな感じで笑ってましたけど。)

 

そういえば毎年出ていた「おかあさんといっしょ スペシャルステージ」にも、今年はワンワンは出演してませんでした。

 

ただ、体力的なことだけが理由なのだとしたら、これからも負担がない程度にワンワンの姿を見せてほしいです。

BSプレミアムで放送している「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」なんかは、スタジオ収録だけですし、歌ったり踊ったりは他の出演者に任せればいいのでね。継続してくれないかなぁ。

オトナ向けのパロディネタやギャグが満載なので、それこそワンワンの中身がご老体だからこそ活きる番組なんですよね。

 

もしも、これできっぱりすっぱり、ワンワンとは決別したい!というならご本人の意思を尊重したいですけど。

そうでないなら、これだけ愛されているワンワンというキャラクターがきれいさっぱりいなくなってしまうのはもったいない。

もしも番組を卒業してしまうのだとしても、来年度以降もどこかで見ることができるのならば嬉しいです。

 

ご老体じゃないよ5歳だよ。

 

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2016年度卒業メンバーを占う。その4「えいごであそぼ」編

卒業メンバーを占う。シリーズ、第4回は「えいごであそぼ」です。

 

KIKOお姉さん、エリックさん、BEAとBOの4人がメインキャラクターになってからは4年経ちました。

これまでの「えいごであそぼ」ではお姉さんがわりと短いサイクルで変わってきたので、実はKIKOの4年というのは歴代お姉さんのなかでは最長タイ記録となります。

さてこのまま5年目に突入し、最長記録樹立となるでしょうか。

 

 

 

 

2016年度の「えいごであそぼ」を振り返る

 

2016年度の「えいごであそぼ」では、歌と踊りのコーナー「金曜ライブ!」のスタジオ観覧がはじまりました。

月1回、抽選で当たった視聴者の子どもたちがスタジオに招かれます。

エリックさんとKIKOお姉さん、着ぐるみキャラクターのBEAとBOという4人で歌い踊る様子を、収録スタジオの同じ空間で体感できるという素敵な企画ですね。

ホールのように椅子などはないので、子どもたちは音楽に合わせて立ったり跳びはねたり。テレビの前の子どもたちも、同じ年ごろの子どもたちが出ているので、「えいごであそぼ」の世界をより身近に感じられるんじゃないかと思います。

 

そして下半期にはじまった新しい参加型企画が「おまかせレンジャー」や「Let's speak English!」になります。

これらのコーナーでは新たな出演者も登場。視聴者のところへ出向いて、英語に関する疑問を解決したり、日本のことを教えてもらったりします。

一般人が英語でのコミュニケーションにチャレンジするコーナーでは、エリックさんが登場する「お助けEマンの“親子でイングリッシュ”」っていうのがありますけど、それの別バージョンという感じかもしれません。

 

日本の英語教育は読む・書くだけじゃなくて、これから聞く・話すというのも重視してかなきゃいけない。っていうことをよく聞きますけど・・・。
テレビからの一方通行じゃなくて視聴者を巻き込む企画にしてるっていうのも、そういう流れなのかな。

ということでこの年度末、むしろ新たな出演者が増えていますね。

 

 

「えいごのオートン」は番組の一部という位置づけに

 

そして最近の「えいごであそぼ」を語ろうと思ったら欠かせないのが、2015年度にパイロット版が放送された「えいごのオートン」。

この番組は「えいごであそぼ」とほぼ同じ制作陣が手掛けてて、同じ年ごろの子どもたちを対象にしてます。

ちょっと違うのは、より発音に力を入れている、ということかなぁ。例えば英語にあって日本語には無い発音とかが出てきました。

出演する子どもたちが、実際に英語の発音にチャレンジしてて、なるほどなぁ~って思いながら見てました。

 

そしてこの「えいごのオートン」、この2016年度にも単発番組として放送されました。でも、その時には「えいごであそぼ with Orton(オートン)」という名前に変更されてました。

「えいごのオートン」のパイロット版とほぼ内容は変わらなかったですけど、そのタイトルからすると、「えいごであそぼ」という番組の一部として存在してるんですよ、という位置づけが明確に見てとれます。

 

この先、子ども向けの英語番組は「えいごであそぼ」と「えいごのオートン」二本立てになるのかなぁ、なんて思ってましたけど、「えいごであそぼ」という番組の枠内で両方ともやりますよ、という感じでしょうかね。

もしや「えいごであそぼ」が番組ごとリニューアルされて消えちゃう!?なんてことも頭によぎったけど、そういうことはなさそうです。

 

2016年度バージョンの「えいごであそぼ with Orton」では、元体操女子日本代表の田中理恵さんが体操のおねえさんとして新たに登場しました。

そんな風にパワーアップしてる部分もあったりで、今後も祝日の特番とか、単発番組とかで放送されるかなぁ。もしくは「えいごであそぼ」のなかにオートン的な要素が少しずつ入ってくるとか、交互に放送されるようになるとか、そういう動きは出てくるかも。

 

2017年度、この「えいごのオートン」での試みをどういう方向で活かしていこうとしてるのかは、けっこう気になって注目してるところです。

 

 

KIKOおねえさん卒業か、続投か

 

そんなわけで新しくコーナーが増えたり、特番を展開したりと、マンネリかと思いきや意外とけっこう動きのある(失礼)、最近の「えいごであそぼ」。

仮に出演者が変わるとまたスタジオセットを変えたり新コーナーを作ったり、イメージを一新する必要があるというのかなぁ。番組のスタッフ的には仕事、増えちゃいますよね。

「えいごのオートン」の試みの方に人手を割きたいなら、ここは引き続きKIKOおねえさんがいてもらった方が絶対いいだろうと思うんですけどね。

 

ちょっと気になるのは「Let's speak English!」のコーナーに新しく出てきたという女の子、カーリーです。

公式サイトでカーリーと交流する幼稚園や保育園を大々的に募集しているので、このコーナーが来年度以降の大きな柱になることは間違いないだろうと思います。

そしてこのカーリー、これまた公式サイトで写真を見ると・・・頭の上につけてる飾りが、クジラ。

そう、クジラといえば「えいごのオートン」。舞台となっているオートンタウンのクジラです。

 

これだけ見るとなんかもう、KIKOおねえさんの後任がカーリーなのでは?みたいな気配すらありますけど。(ちょっと若すぎるか。)

ということで今後ともぜひぜひ、KIKOとカーリー、おまけで田中理恵さん(そこ入れるか)の美女トリオで盛り上げて頂けると大変ありがたいです。

 

ジェニーも4年で卒業。

 

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