2016年度Eテレ改編(2)「シャキーン！」のミニ番組「ゆうやけシャキーン！」がわずか1年で終了。

まもなく2015年度も終了です。卒業や転勤シーズンで慌ただしい時期ですね。
そしてそんな時期、誰からも話題にもされずひっそりと終焉を迎える番組があります。

それが「ゆうやけシャキーン！」です。

え、そんな番組あったっけ？
毎朝放送してる「シャキーン！」なら知ってるけど･･･。

という人も多いかもしれません。あったんですよそれが。

「ゆうやけシャキーン！」は、「シャキーン！」のミニ番組です。

朝のお目覚め番組というキャッチフレーズで放送されている「シャキーン！」、そのなかで放送されているいろんなコーナーを寄せ集めたダイジェスト版という感じです。
それが火曜の夕方、10分間だけ放送されてるんです。

進行役はジュモクさんの親戚であるジュモやんと、コウモリの菊やん。
いつも「シャキーン！」で元気いっぱい楽しませてくれる、めいちゃんやモモエたちは出てきません。それだけでいつもの「シャキーン！」とはちょっと雰囲気が違いますよね。

でも、この「ゆうやけシャキーン！」･･･ねぇ･･･。

終了やむなしという感じですかね。ある視聴者層には、めっちゃ不評でしたからね･･･。

その層というのはズバリ。

乳幼児。小っちゃい子どもたち！！

「ゆうやけシャキーン！」の画面って、とにかく暗っぽいんですよ。
「シャキーン！」が夕方になり、日が落ちてきて、夕焼けに照らされてるという設定だから。ちょっと雰囲気が怪しい薄暗がりみたいなイメージです。

そして出てくるキャラクターは、やたらにリアルなオヤジ顔が書かれたしゃべるテレビと、さかさまにぶらさがっているコウモリ･･･。怪しい。怪しすぎる。

きっと「『ゆうやけシャキーン！』が始まると子どもが泣き出します」っていうクレームが、冗談じゃなくたくさん寄せられただろうなぁ。

うちのEテレ大好き4歳坊主ですら、怖がってビビってたもの。
番組が始まると「これイヤぁー！」って叫んで思いっきり消そうとしてたし。もっと小さい子ならなおさら恐怖だったんじゃないかと思います。

ま、朝の小学生向け人気番組「シャキーン！」のミニ版を夕方に放送する、という企画そのものは楽しかったんだけどね。時間帯が変わると見てる層も変わる、っていうのはさすがに計算に入ってなかったかもしれないですね。

わざわざジュモやんや菊やん出して世界観を創りこまなくても、コーナーや曲をつないで放送するだけでも良かったかもね。

ジュモやんの中の人が関東出身なのに不自然な関西弁しゃべらせるっていうのも良くわかんないしね（番組終わるからって言いたい放題）。

ま、ただ、この「ゆうやけシャキーン！」。
不評だったから終わるって決めつけてますけど(笑)、必ずしもそうじゃないかもしれないです。

というのも、2016年度のNHK編成計画を読んでいると、意外なところに「シャキーン！」という番組名が出てきたんです。それは、データ放送の充実に関する記述でした。

データ放送（幼児～小学生・親子向け番組）

「シャキーン！」など平日午前7時台の番組で、番組内容にちなんだミニクイズを出題するなど、親子での視聴をより楽しめるコンテンツを提供する。

データ放送を利用したEテレの番組としてはこのほかに「Let’s！天才てれびくん」や「ビットワールド」「スーパープレゼンテーション」などの名前が挙げられています。
そして新たに「シャキーン！」も2016年度からそこに加わるみたいなんですね。

クイズかぁ･･･。「Let’s！天才てれびくん」で蝶野教官が出してくるような簡単なミニゲームになるのかな？見てる子どもの年齢層もだいたい似たような感じだろうし。

とはいえ、「シャキーン！」は朝だし、どの家庭も慌ただしい時間帯で、親子でテレビにかかりっきりになるってのはありえないな。
「Let’s！天才てれびくん」のゲームみたいにじっくりボタン操作するっていうよりは、ワンプッシュぐらいでクイズ答えて終了するような感じかもなぁ、なんて思いながら読んでました。

「ゆうやけシャキーン！」が終わるというのもその新たな試みに全力を注ぎたいということなのかもしれないですね。

ということで、全国の乳幼児をビビらせた恐怖の番組（そこまで言う）「ゆうやけシャキーン！」は、晴れて2015年度末をもって終了です。

いつの日か、あぁそんな番組もあったね、と、幻の黒歴史として語られる時も来るんでしょうか（その前に忘れ去られる気がする）。

やっぱ明るくないと。

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