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「にほんごであそぼ」2015年4月のうた、金子みすゞの詩『蜂と神さま』

2015年度に入っての「にほんごであそぼ」では4月のうたとして『蜂と神さま』が流れはじめました。

『蜂と神さま』
詩:金子みすゞ 曲:周防義和
バイオリン:松田拓之・大宮臨太郎 / ビオラ:坂口弦太郎 / チェロ:山内俊輔 / ピアノ:高橋希 / オーボエ:小林裕

大正から昭和初期に生きた詩人、金子みすゞの詩に曲をつけたものです。 金子みすゞの詩は「にほんごであそぼ」では結構頻繁に出てきますよね。『わたしと小鳥とすずと』、『さよなら』、『大漁』などなど・・・。

 

 

 

「にほんごであそぼ」と金子みすゞの世界

 

金子みすゞの詩って「にほんごとあそぼ」の番組の雰囲気とは相性がいいんじゃないかと思います。わかりやすい、やさしい言葉で紡がれていて、その表現が童話的であったりするので、対象年齢である子どもたちにも親しみやすいんですよね。

中原中也とか宮沢賢治なんかも番組ではよく出てきますけど、彼らの時代によく使われがちな思想的な熟語や、今の時代に馴染みがないカタカナ言葉や固有名詞なんてのは、金子みすゞは使いません。(いや、それが良いとか悪いとかっていうことではないんだけど。)

女性ならではの視点で書かれているということなのかなぁ。とにかく印象が優しいんです。

金子みすゞといえば「こだまでしょうか」という詩が一時期、公共広告機構のCMでガンガン流れて、流行ったことがありました。やたら真似されたり、パロディが出回ったりしましたよね。そんな風に誰にでもマネができる、日常のなかにすっと入ってくるような空気感が、金子みすゞの言葉の持ち味なのかなぁ、と思います。そして言葉がシンプルだからこそ、胸にぐっと刺さるような効果を生むことも。

「にほんごであそぼ 元気コンサート」のエンディングで流れた「さよなら」という曲があるんですけどね。夕方になって、みんな帰って行って、今日が終わる。ただそれだけの内容なんだけど、周防義和さんがつけた切ないメロディラインやおおたか静流さんの歌声とも相まって、泣かせるんですよねー。 今でも聞くたびに、少し淋しいような悲しいような気分になる、でも大好きな曲です。

 

みすゞと蜂と花に扮した子どもたち

 

さて、今回の『蜂と神さま』の映像に出てくるのは、三代目子役の8人です。

さつきちゃんが扮しているハカマ姿の女性はなんと、金子みすゞその人だそうです。詩のなかの世界を表現しているはずなのに、なんと書いたご本人自らご登場。

そして他の7人は、みな同じ衣装。首のまわりに360度のよだれかけみたいなヒラヒラをつけてます。それが花びらをかたどってて、お花の役ってことみたいなんですけどね。

しかし、三代目子役の男の子たち、あもんくん、てるみくん、かいとくん・・・。彼らってば、すっかり顔つきが凛々しくなっちゃったもんで。

このよだれかけが、まぁー似合わないことッ!!(大笑)

いやソレよだれかけじゃないし!!っていうのは置いといて。成長に伴ってだんだん可愛らしい系の衣装が似合わなくなってくのは仕方ないかもですねぇ。

かつて「にほんごであそぼ」に出演していた初代子役のつばさくんとりょうたろうくんは、中学2年生まで務めていたんですけど、終盤は結構、男らしさやカッコよさをアピールする感じの映像を作ってもらってたような気がします。現在小学6年生のあもんくんを筆頭とした三代目子役の男の子たちも、そのうちだんだんそっち方面にシフトしていくのかなー、なんて思いました。

 

ちなみに今月の『蜂と神さま』、どうやら映像は2種類あるみたいですね。 ひとつは子役たちが体育座りして、ずらっと横に並んでるパターン。もうひとつは、音楽に合わせてそれぞれが動き回っているというパターン。

今回の曲のタイトルは『蜂と神さま』なので、「金子みすゞ」「花」のほかに「蜂」も登場します。 蜂はコニちゃんこと小錦八十吉さんをモチーフにした、小っちゃいぬいぐるみ。コニちゃんは今回は姿は見せず、歌声だけの出演でした。

 

 

みすゞ満載。

 

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