「にほんごであそぼ」、1月は月の歌がありませんでした。でも2月に入ったのに新しい歌が出てくる様子もありません。あれ、今月もないのかな?
ということで、NHKの公式サイトに行ってみたら今月のうたは『こころよ』なんだそうです。
『こころよ』
詩:八木重吉
曲:うなりやベベン
番組ではすでにおなじみの曲『こころよ』
うなりやベベンがメロディをつけた、この『こころよ』という歌はずいぶん前からちょくちょく登場しています。新曲じゃありません。2011年4月に発売されたCDにも、既に収録されています。
そのCDのタイトルもずばり、「こころよ~そうとうほんきなピリカチカッポ~」。
これ25曲入ってるんですけど、『こころよ』が堂々とメインタイトルに選ばれてるんです。ちなみにその後に続くサブタイトルは『そうとうほんきの助数詞マンボ』と、アイヌの言葉を取り入れた『銀の滴~ピリカチカッポ~』という曲名を組み合わせてくっつけています。ぱっと見で意味がわからず、なんかの呪文みたくなっちゃってますけど。
そんなわけで、『こころよ』は番組ではお馴染みのもはや聞きなれた歌なんですが、あらためて月の歌として取り上げられたみたいですね。
12月の『モシャシャ』に続き、「にほんごであそぼ」ではここ最近、過去の名曲を改めて売り出すキャンペーンでも実施中なんでしょうか。
ちなみに映像については、2月の歌の採用に合わせて新しく収録されたっぽいです。中央にうなりやベベン、周りにいるのは三代目子役たちのなかから5人。彼らは現在、小学校高学年ぐらいのメンバーです。子どもたちも踊りながらうなりやベベンと合唱し、歌に参加しています。
うなりやベベンだけの登場なら、いつ見ても変わらないその姿に、過去の映像を使いまわしても全くわからなさそうなんですけど。
いつ撮った映像なのかなーと思って子どもたちの顔を見ると、明らかに成長している現在の顔なんですよね。あもん君なんかは元々目鼻立ちがハッキリしていて、小さい頃から凛々しさがあったんですけど、近頃はいっそう男前な雰囲気が加わってきたなぁと。そんな感じで、子どもたちひとりひとりの顔をしげしげと眺めてしまったのでした。
とても短いメッセージ『こころよ』
さて、この『こころよ』という歌はとっても短いんです。たったこれだけ。
♪こころよ、では いっておいでぇっ
♪しかしまた、もどっておいでね~
♪やっぱりここがあぁ、 いいのだにっ
♪こころよっ、ではっ、行っておいでぇえ~
元々の詩には、もしかしたら続きがあるのかな?と思って調べてみましたけど、なかったです。そもそもこの『こころよ』の作者、八木重吉という詩人の作品は短いんだそうです。
10行を超える詩はあまりないそうで。この短い『こころよ』ですら8行ですよ。どんだけ短いの。
八木重吉がもし今の世に生きていたら、間違いなくブログよりもツイッター派でしょうねぇ。つぶやき詩人とかそういう名前つけられて、このつぶやき泣ける!みたいに拡散されたりして。とか、しばし八木重吉に思いを馳せつつ、くだらぬことを考えてみました。
芥川龍之介と同年没。