2016年4月4日(月)より「おかあさんといっしょ」では新しい人形劇『ガラピコぷ~』が始まりました。
ナレーションを担当するプッチマーゴさん役の佐藤仁美さんの声がすっごく優しくて、聞いててものすごく心地いいです。
タイトルから想像すると「ガラ」と「ピコ」と「ぷ~」がつくキャラクターが3人出てきそうですけど、『ガラピコぷ~』で1人です。キャラクターのひとりであるロボットの名前が「ガラピコ」、そしてその口ぐせが「ぷ~」なんですね。
「わたくしロボットガラピコです、ぷ~!」というように「ぷ~!」をセリフの語尾につけます。
ロボットという無機質な存在に、どこか力の抜けたようなマヌケな雰囲気を与えます。血の通ったキャラクターを感じさせようと工夫したセリフ回しなのかな、と思います。
現実社会においてもこの「ぷ~!」さえあれば、たとえシリアスな商談中でも、理不尽なクレームに対しても、一気に場がなごむこと間違いなしですね。
皆さま、ぜひ何かの機会にご利用下さい(やらないってば)。
そんなわけで新人形劇『ガラピコぷ~』、はじまり、はじまりー。
♪きらきらホシノキのしたーにー でこぼこ友達 仲間たち
♪ぎゅーっと手と手をつないだら キューンとハートが踊りだすー
「チョロミー!」「ムームー!」「ガラピコ!」
♪むーすんでひらいておおさわーぎー ガラピコっぷぅ~♪
4/4(月)ワクワクキューン!チョロミー登場
初回放送では、まずは舞台となる「しずく星」の説明と、メインキャラクターのひとり、チョロミーの紹介がありました。
「しずく星」の場所はみんなが見上げるお空の向こう・・・つまり宇宙に浮かぶ遠い遠いどこかの星。
緑でいっぱいのその星では、真ん中にホシノキという大きな木があり、そのそばにチョロミーは住んでいるそうです。
木の後ろから、ひょっこり顔を出すチョロミー。その第一声は「キュン!」そしていきなり歌いはじめました。
♪ワクワクそわそわドキドキが止まらない
♪ワクワクそわそわドキドキが止められない
♪キューン!キューン!キューン!キューン!
♪ワクワクキューン!!
どうやらこれがチョロミーのテーマソングみたいです。キーワードは「ワクワクキューン!」
嬉しいとか良かったとか心がおどるとか、ポジティブな感情はだいたいこれひとつでイケるみたいです。
そしてそんな「ワクワクキューン」を見つけるのが、チョロミーの日常らしいですね。
余談ですが、歌の最後の盛り上がるところでドラムの音が延々とドコドコ鳴るアレンジがすごい好きです。
打ち込みとかじゃなくて生ドラムに聞こえるんだけど、リズムがめっちゃ正確に均一に、しかも長々と刻んでるんですよね。これちょっとクセになりそうだ。
そしてこの日もうひとつ紹介されたのがチョロミーの必殺技「ぐるぐるダンス」。
つむじ風を起こして木の実を落としたんですけど、葉っぱまでたくさん落としてしまってプッチマーゴさんに諫められます。
チョロミーはハリケーンウサギという種類だそうなので、この「ぐるぐるダンス」がハリケーン、つまり台風とか小さな竜巻みたいなイメージなのかな。
もっともその威力がすごいので、プッチマーゴさんにはこう言われています。「ぐるぐるダンスはみんなのためになる時しか踊っちゃダメよ」。と。
ラストはもうひとりのメインキャラクター、ムームーが現れました。
なんだか困った様子でつぶやきます。「オロローン・・・」。
4/5(火)鍋つかみと会話するオオカミ男子登場
ムームー、現れたと思ったらいきなり、右手にはめた鍋つかみとしゃべってるんですけど!?
いや、鍋つかみとはいえ目や口がついてるからお友達的なパペットなのか・・・実は鍋つかみと見せかけた妖精的キャラなのか・・・。
混乱した頭で少しでも良い方向に解釈しようとしていたんですけどね。
そこへチョロミーがバッサリ言い放ちました。
「これ、てぶくろ?」「お鍋をつかむてぶくろでしょ?」。
容赦ねぇー!!もっとオブラートに包んであげて!
しかし木の上に乗っかってしまったムームーのカバンを、チョロミーが取ってあげたことでふたりは仲良しになります。「ともだちになろう!」
そして歌う。初日に出てきたチョロミーのテーマソングに加え、これもシンプルでリズムが良く覚えやすいですね。劇中によく出てくるメインの歌になりそうです。
♪目と目が合ったら恥ずかしがらないで
♪仲良しになろうよ友達になろうよ
♪君とタッチ!そっとタッチ!君とタッチ!ちょっとタッチ!
♪君とタッチ!もっとタッチ!君とタッチ!ともタッチ!(ヘーイ!)
ちなみにムームーの鍋つかみにはチコタという名前がついてるそうです。
そしてムームーってばカバンから大事そうに取り出した石ころにも話かけてます。
この調子だと、石ころのひとつひとつにも名前をつけてるんじゃなかろうか。尋常じゃない愛情をそそいでそうだ。
今回はそんなひとり遊びの達人ムームーさんにも、めでたく生きものの友達ができました。
でもその相手がチョロミーだってあたりは、ちょっと憂慮すべきことのような・・・。
4/6(水)ロボットのガラピコ、しずく星に墜落
そんなわけで友達になったチョロミーとムームー。
そして大方の予想どおり、引っ張りまわすチョロミーに振り回されるムームー。という図式が出来上がったようです。
すると突然、遠くの方でドーンという大きな音が。
ガラピコの宇宙船が墜落した音だったんですが、チョロミーさんそっちに向かってうきうきで駆けだします。
チョロミーのテーマソングも歌い踊りフルバージョンでお届けです。
♪ワクワクそわそわドキドキが止まらない
♪ワクワクそわそわドキドキが止められない
♪キューン!キューン!キューン!キューン!
♪ワクワクキューン!!
月曜はここまでの歌詞だったんですが、今回は続きがありました。
♪キラキラおひさまにワクワク
♪しとしと雨降りもそわそわ
♪ぴゅーぴゅー風の日もドキドキ
♪みんな大好き!いつもいつでも大好き!
♪さあ遊ぼうさあ踊ろう
♪ワクワクそわそわドキドキが止まらない
♪ワクワクそわそわドキドキが止められない
♪キューン!キューン!キューン!キューン!
♪ワクワクキューン!!
そしてチョロミーとムームーが現場に到着してみると、そこにはぶっ壊れた宇宙船と、背中のタンクが外れて動かないロボットが。
・・・えーと、触らないで放置しといた方がいいんじゃないの?
これが自分の子どもだったら「近寄っちゃダメよ!」って静止するような事態です。
いきなり火を吹いたり爆発したりしてもおかしくない。
あぁぁ何でこの子たち野放しなのー!!
その時、宇宙船が白い煙を吐き出し、ロボットは爆発。
辺りは火の海に包まれ、しずく星の幼い子どもふたりが犠牲になったという・・・
新人形劇『ガラピコぷ~』 -完-
・・・すいません冗談です。
そんな心配をよそに、何とかタンクを元に戻そうと奮闘するチョロミー。なかなかタンクをはめることができません。
しかし冷静なムームーがあっさりタンクをはめてみせ、ガラピコは再起動しました。
ここまでが3日目のお話。
メインキャラクター3人がこれで揃いました。
4/7(木)あやうくチョロミーにぶっ壊されそうになるガラピコ
惑星探査用ロボットのガラピコは、故障の影響で初期化されてしまったということです。データが消えちゃったので、何も分からないそうです。
そこがこの『ガラピコぷ~』の設定の要になりそうですね。
例えばこの回では、ガラピコが「りんご」を知らないということで、チョロミーやムームーが教えようとしていました。
そうやってガラピコがいろんなことを学んでいくというエピソードがたくさん作れそうです。
やがてガラピコは背中のタンクの水が少なくなってしまい、ピンチに陥ります。
すぐさまムームーが自分の水筒の水を入れて、動けるように助けてあげました。するとガラピコのエネルギーも100%に。
これで5日間は大丈夫とのことです。
水で動作するロボットとは、なんてエコロジー!!絶対ファンタジー!!
するとチョロミーがりんごをタンクに突っ込みます。本人なりに良かれと思ってやっているようです。
チョロミーさん、やめてって言ってるのに聞いてない。全然人の話聞いてない。
案の定、ガラピコからは異物混入のアラート音が鳴り響き、白い煙を全身からもくもくと・・・。
いやいや、ふつうそんな状態になったらいくら何でもロボットの息の根が止まる。
放送わずか第4回目にしてあやうくメインキャラクターのひとりが天に召されるところでした。しかも出会ったばかりのキャラクター同士がうっかり殺してしまうところでした。
そんな風にギリギリのラインでお送りしております『ガラピコぷ~』。
子どもたちが自然と生と死を考えるための良い教材になりますね(嘘)。
でもこれで明確になりました。この3人のなかではチョロミーが率先して物語を動かしたり引っ掻き回したりする役割だということです。『ポコポッテイト』でいうところのムテきちポジションということですね。
こういう頭からっぽキャラ(言いすぎ)、物語を動かしていく上では、実は必要なんですよね。
今後も何をやらかしてくれるのか楽しみに見守っていきたいと思いますが、なにとぞ、なにとぞ。ガラピコのためにも殺生だけはギリギリのラインで踏みとどまってくださるようお願い申し上げます。
4/8(金)友達になったチョロミー、ムームー、ガラピコ
なんだかんだで友達になったチョロミー、ムームー、ガラピコの3人。いや2人と1体?
この日はガラピコのキャラクターソングが流れました。
(セリフ)でました!わたくしガラピコです!わたくしロボットガラピコです!ぷ~!
♪宇宙はとっても広いから迷ってしまってガラピコぷ~
♪おしゃべり大好き止められないです忘れた思い出覚えてないです
♪いつかはなりたいスーパーロボット
♪でましたわたくしガラピコです、はいはいロボットガラピコです!ぷ~!
このガラピコの歌はちょっと早口ですね。
小さい子どもたちにとっては真似して歌うというよりは、ガラピコが歌っているのを見て面白がるという感じかな。
メロディにのせてしゃべるように歌っているのがコミカルな雰囲気です。
そしてガラピコは壊れた宇宙船を直さなければいけません。早速修理に取りかかりますが・・・。
ここでもチョロミー!やっぱりチョロミー!やらかしまくりのチョロミー!
ダメだというのに宇宙船の修理を手伝おうとします。ガンガン宇宙船ぶッ叩きます。
いやできてないし!それ壊してるだけだから!!
ここまでチョロミーを救いようのないキャラにする必要があったんだろうか。と憂いてしまうほど、やることなすこと裏目に出ますねー。
結局チョロミー、宇宙船を見事に破壊してしまいます。そんでもって「あり?」とお茶目にとぼけます。
自分がガラピコだったら即座に蹴り倒してとっくにボコボコにしてる。
しかしここで、メインキャラクターが3人であることが生きてくるわけですよ。そう、まだムームーが残っていました。
心優しいムームー。ガラピコをなだめ、とりなし、言ったセリフが「ぼくらは友達なんだ」。
いやそんなヤツ友達じゃなくていいよ!という画面の前のツッコミはさておき。
さすがに申し訳なくなったのかチョロミーはガラピコを村へ招き「宇宙船が直るまで一緒にいようよ」ということになりました。
手をつなぎ笑いあう3人。こうして、『ガラピコぷ~』の物語はスタートしました。
余談ですがうちの7歳坊主にも感想を聞いてみました。「新しい『ガラピコぷ~』、どう?」と。
そしたら「最初の歌がいそがしい」と言っておりました。ストーリーじゃなくて、そこなのね。
これはオープニングのアニメ映像のことみたいですが。アングルがくるくる変わってせわしないので、目がついていくのが忙しい。というようなことを言いたかったらしいです。
アニメ―ションはとっても可愛らしい絵で描かれててラブリーなんですけど、7歳坊主は着ぐるみの方が正しい姿だと思ってるらしくて「絵がちょっと違う」というようなことを言っていました。
『ガラピコぷ~』が仮に5年続くとしたら、うちの7歳坊主は12歳ぐらいになってるのかー。
テレ子も小さい頃から「おかあさんといっしょ」は見てますけど、人形劇は小学生の頃に見てた『にこにこぷん』がいちばん印象に残ってます。
7歳坊主にとってはもしかしたら、『ガラピコぷ~』がそういう存在になるのかな。
会うかもね。
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