Eテレ大好き!!

井伊テレ子がEテレの子ども番組や特撮・アニメの感想をぐだぐだと書き綴ります。

子どもには大ウケ、大人には謎の「パッコロリン」の世界

最近、うちの5歳坊主がテレビ画面での録画予約の方法を覚えましてね。
「予約する」って漢字はまだ読めないんですけど、番組表を出してこの場所からココのボタンを押すと録れる、ってのをどうやら学習したらしいんです。

それで毎朝操作して、録ってるのがなぜか「パッコロリン」なんですよ。で、HDDの録画一覧を見ると、なんだかすごいことになってた。

パッコロリン、パッコロリン、パッコロリン、チャギントン、トーマス、トッキュウジャー、パッコロリン、パッコロリン、パッコロリン、パッコロリン、パッコロリン。

・・・のろいの呪文じゃないですよ。ほんとにこんな状態なんですよ。
5歳坊主には「毎回予約する」という高度な技はまだ使えないので、毎日毎日、忘れずに録画予約して録ってるみたいなんですね。なぜにそこまでパッコロリン。

 

 

 

Eテレアニメ「パッコロリン」とは

 「パッコロリン」は「おかあさんといっしょ」の後に流れる1分間のミニアニメです。兄のパックン、真ん中っ子のリンちゃん、弟のコロンという三兄弟の日常を描いています。
それぞれのキャラクターはこのミニアニメの他に、パックンが「みいつけた!」、リンちゃんが「おかあさんといっしょ」、コロンは「いないないばあっ!」と別々の番組に出演中。これら3つの番組を横断的に結びつける役割もしています。

 

ちょっとマイナーなところでは、BSプレミアムの「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」のレギュラーでもあります。この番組、ワンワンがメインなイメージなんですけど、実はパッコロリンの3人にとっても冠番組なんですよ。タイトルにしっかり「パッコロ」って入ってますしね。
ここに出てくるパックンとリンちゃんとコロンは、アニメじゃなくて着ぐるみバージョンです。『パッコロリン劇場』という、パッコロリンの3人が主役のコーナーもあります。こちらの方のストーリーはギャグが入ったりして、ミニアニメとはまたちょっとテイストが違うんですけどね。

 

子ども向けに設計された1分間のストーリー

 「パッコロリン」のミニアニメはだいたいがユーモラスな話で、ぬるーくオチがあったりするんですね。でも1分間しかないので、大人にとっては画面に張りついてしっかり見てない限り、さっと流れて行ってしまって、あまり記憶に残らなかったりします。

それがうちの5歳坊主と2歳坊主の反応ときたらどうよ。
録画した「パッコロリン」を何度も何度も再生して、ゲハゲハ笑ってます。次はコレ!次はコレをもう1回!という風に、1分間の短いストーリーを飽きずに見てます。こりゃたまらん、といった感じの大ウケなので、それそんなに面白いの!?とこっちがびっくりしちゃうほどです。

思うに、大人にとってはぬる~く感じる「パッコロリン」のストーリーも、幼児の心理だとかを計算しつくして、興味を引くように設計されているのかな、と。
1分間という限られた尺のなかで、シンプルに言葉を選びながらそれをやっているとしたら、ものすごいことだなーと思ったりしたのでした。

 

ちなみに5歳坊主が特におすすめなのは、オープニングの「てれれれれーれ、パッコロリン♪」での一時停止です。3人が「〇△□」の図形からでんぐり返しで人の形になるんですけど、でんぐり返しの直前でストップすると、3人が点目になってるおもしろい顔が見れます。

「パッコロリン」を録画している奇特なおうちがあったら、是非そこで一時停止してみて下さい。見せられたテレ子も思わず吹き出しました。

 

「パッコロリン」の謎の世界観

 アニメ「パッコロリン」の登場人物は3人だけです。パックン、リンちゃん、コロンの兄弟だけです。大人は出てきません。というか、ほかに人間は出てきません。先生も親も出てきません。

ということで、見てると何だか遊んでるだけじゃなくて、コロンのトイレとか食事とか生活に関わることまで、パックンやリンちゃんがお世話してあげてる感じなんですよね。あまりにパックンがお兄ちゃんらしく相手してあげてるので、何となく見過ごしてしまいますけど、そこはいくらなんでも保護者出てくるとこでしょ、って思う場面もあります。

親の姿がカケラも見えないんですよね。何だかこの兄弟、3人だけで生きてるんじゃないか?っていう錯覚まで引き起こしてしまったのでした。

だいたい、この年齢の子どもが3人いて、まともに遊べるわけないですもん。(実体験に基づく。)大人が関与しない状態で仲良く遊べるのなんてほんの数分ですよ。コロンはぐずってゴネてギャーギャー泣きわめくし、リンちゃんぐらいの子だってオモチャの取り合いになっちゃうし、パックンだって話の通じない弟や妹にキレて蹴っ飛ばすぐらいのことはしそうです。

というわけで、きっと3人のお父さんかお母さんがカメラのこっち側にいて、この3人が遊んでる様子を見守ってるんだ・・・って思っとくことにします。

 

貧乏くじ引きがちな兄。