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井伊テレ子がEテレの子ども番組や特撮・アニメの感想をぐだぐだと書き綴ります。

「おかあさんといっしょ」2017年春のNHKホールは『音楽博士のうららかコンサート』

ゴールデンウィークに毎年NHKホールで行われる「おかあさんといっしょ」春のファミリーコンサート。

2017年は『音楽博士のうららかコンサート』というタイトルでした。

 

 

今年は新任の歌のお兄さん、花田ゆういちろうお兄さんが初参加だったんです。

そんなこともあってか、あんまり細かく笑わせるようなわちゃわちゃした雰囲気でもなくて、音楽そのものをじっくり聴かせてくれたかなぁ。

うららかに春を彩り、落ち着いて楽しめるのどかなコンサートでした。

 

このコンサートでは尺八や三味線、スチールパンといった楽器演奏のスペシャリストたちも登場。その音色の魅力も伝えてくれました。 

 

すりかえられちゃっただいすけお兄さん

 

ゲストとして参加してくれたのは2016年度末で卒業した先代のうたのお兄さん、横山だいすけお兄さんです。音楽博士の役も演じてます。

これ、すりかえかめんの仕業でだいすけお兄さんがおじいちゃんの博士にすりかえられちゃったという設定なんですけどね。

 

だいすけお兄さんが演じる老人っぽいしゃがれ声によぼよぼな動き。さすが9年間にわたる「おかあさんといっしょ」コント劇場で鍛えられただけはあるという(笑)、堂々のお年寄りっぷりでした。

一緒に見てたうちの坊主どもなんぞ、これがだいすけお兄さんだってことにまーったく気付いてませんでした。そりゃもう全く。

 

ということでだいすけお兄さんは終盤まで出てきません。だいすけお兄さん扮する音楽博士がいろんな楽器を紹介しつつストーリーを進めていきます。

 

 

 

楽器の魅力を伝えるコンサート

 

音楽博士が持っている魔法のタクトは、いろんな「音楽のお客様」を連れてきてくれるんです。最初に登場したのはピアノの江草啓太さん。

江草さんの演奏で「ちいさなおふね」と「『おかあさんといっしょ』のトルコ行進曲2017」が披露されました。

 

懐かしいなぁ。トルコ行進曲、だいすけお兄さんとたくみお姉さんも若い頃歌わされてたな。

すっげ早口でいろんな言葉を詰め込んであって圧倒されるんですけどね。だいたい元からこのメロディ、日本語のせるようにはできてないわけで。モーツァルトもびっくりの無茶ぶりです。

今回ゆういちろうお兄さんとあつこお姉さんも挑んだってことで、もはや新人に最初に課せられる研修みたいなもんですかね。無事に終わると、最初の難関乗り越えたねって、拍手されて仲間に迎え入れられるみたいな(笑)

 

さて次に登場したのは、尺八の田野村聡さんと、三味線の山尾麻耶さん。この和楽器の演奏で披露されたのは「ちょんまげマーチ」と「しゃぼんだまいっぱい」です。

よしお兄さんとムームー・ガラピコはちょんまげカツラをかぶって、りさお姉さんとチョロミーは大きなしゃぼんだま風の飾りを持って、それぞれダンスで華を添えてくれました。

 

そして最後はスチールパンの演奏者が2名。原田芳宏さんと鈴木遼さんの男女コンビです。遼さんって名前だけど女性の方でしてね。ノースリーブの赤いトップス着て打ち鳴らす姿が格好良かったです。

披露されたのは「アイアイ」と「パント!」。ちなみにこの時、尺八と三味線の方々は演奏お休みだったんですけど、ちゃんと後ろでアーイアイ♪とおさるの振り真似で踊ってくれてるんですよね。めっちゃ格式高そうな黒いお着物で登場して優雅な演奏を披露した後、一転してノリノリでアーイアイ♪ってやってくれてて、そのギャップが面白かったです。そこ、踊るんだ!?みたいな。いや、素晴らしいサービス精神です。

「パント!」ではピアノの江草さんもお休みだったので一緒に風船パントのぽんぽんぽん・・・ってのをやってくれてました。 

 

だいすけお兄さん、早変わりの術

 

このコンサート、一番の見どころは終盤、すりかえかめんが音楽博士をだいすけお兄さんに戻す場面ですねぇ。パネルを交差させるほんの一瞬で、音楽博士がだいすけお兄さんに変身するんです。

あまりの早業にテレビ見てるだけでも、うわ!?ほぅえぇえーー???ってなりました。

これナマで見てたらインパクトすごいだろうな。現地のNHKホール、さぞ沸いたことでしょう(笑)

 

このカラクリ、最初はアイドルの早着替えみたいなものかなと思ったんですよね。つけてるカツラとか服とかが、マジックテープみたいな簡易なものでパっと引きはがせるようになってて、パネルで隠れたわずかの間に誰かが引っ張って脱がせてるのかと。

でも繰り返して見れば見るほど、早業過ぎて。それ無理じゃない!?ってことになりました。だってパネルが交差する時間ってほんの1秒ぐらいしかない。だいすけお兄さんの着衣も全く乱れてないし、カツラ引っ張られたら頭もっとぼさぼさになるだろうけどその形跡もなし。

 

だとすると、この瞬間の音楽博士はだいすけお兄さんではない。ここだけ誰か別人がなりすましていて、その方がだいすけお兄さんと一瞬で入れ替わってるということですね。

 

ここ、ほんとすっきりしなくて、一体どーなってるのかをどうしても解明したくて、何回か繰り返し見てみました。

ちょっと遡ってみたら少し前の「たこやきなんぼマンボ」あたりからその仕込みが始まってたようです。

この歌ではよしお兄さんとりさお姉さん、そして音楽博士の3人がデカいたこ焼きをもって客席に降りていきます。風船のようなクッションのようなたこ焼きをふわふわさせながら客席の子どもたちと交流する場面がありました。

テレビで見る限りではその後どうなったのか分かりませんけど、おそらくそれをきっかけに、だいすけお兄さんはいったん会場からハケたんじゃないかと思うんですよね。

そして再び音楽博士がカメラに映るのは「ぼくのミックスジュース」。すでにステージ上にいて、舞台にあるお菓子のワゴンの裏から出てくる様子がとらえられてます。

この時点ではおそらくもう音楽博士はだいすけお兄さんではない。別人なんじゃないかと。

 

そしてその後、すりかえかめんが出てきてギャグ放ったり歌ったりして場面を盛り上げます。

音楽博士は興味深々でパネルをのぞいたり、すりかえかめんの方を見たりしていて、客席に対してあまり正面顔を見せず、横向きに立っていることが多いです。ひと言ふた言セリフはありますけど、これぐらいならあらかじめ録音しておいた音声でも対応可能。
客席の注目はすりかえかめんに集まっているので、たとえ音楽博士が別人になっていたとしても誰も気づかないだろうなという感じなんです。

もしこの推測が正しいなら、きっとだいすけお兄さんと体型が一緒な方を選んで、動作や姿勢も本人そっくりに似せて。なんと計算され尽くした鮮やかな早変わり。

こりゃ騙されるわ。いやー、お見事でした。 

 

井出隆夫が最後に遺したコンサート

 

さて、この『音楽博士のうららかコンサート』。感想書けたらいいなぁとは思ってたんだけど、機会を逃したまんま時間が過ぎちゃって。実はもう今さらだし、別に書かなくていいかなーと思ってたとこだったんです。

 

だけどそんな中、ニュースが飛び込んできました。井出隆夫さんの訃報です。2017年7月24日にお亡くなりになられたそうです。

井出さん、この『音楽博士のうららかコンサート』の脚本も担当されてました。ステージ、亡くなるほんの2ヶ月ほど前のことですよ・・・。突然だったなぁという印象です。

なので、今さらだけどせめて感想残しておこうかな、と思ったわけです。いや私ごときがこのコンサートに言及したところでどうなるってもんでもないですが。せめてもの追悼の気持ちというか。

 

ちなみに井出隆夫さんのお名前を知ったのは「にこにこぷん」を見ていた小学生の時です。よみがえる思い出はいろいろありますけど、それはまたあらためて。

 

夢と希望のおもちゃ箱。

 

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