2017年4月より、新番組「天才てれびくんYOU」がスタートします。
あえて新番組、って書きましたけど。
でもNHKの公式見解ではこれ、別に新番組っていう位置づけじゃないみたいですね。
20年以上の長い歴史を誇る天才てれびくんシリーズで、これまでに数えきれないぐらい行われてきた、ただの番組リニューアルに過ぎないようです。
だけどこの天才てれびくんシリーズ、リニューアルすると設定が変わります。舞台が変わります。物語が変わります。
天才てれびくんという名前のもとに、全く別の番組がはじまると言っても過言ではないです。
ということで、現在放送中の「Let's天才てれびくん」は2017年3月で終了になります。
おまぬけな大野課長もゆるゆるな天馬係長も・・・
視聴者置いてきぼりのストーリーも・・・
本気出す方向が間違ってるぱぺらぴこちゃんも・・・
番組を流れる全身が痒くなりそうなしょーもなさも・・・
今となってはすべて懐かしい(回顧すんのまだ早いよ。)
「Let's天才てれびくん」の勝負と誤算
「Let's天才てれびくん」ではデータ放送を活用して、全国の視聴者の子どもたちが参加できる番組作りが試みられました。
リモコンのボタンを押してリアルタイムでゲームに参加できます。
うちでも7歳坊主が喜んでボタンをぽちぽちしてました。
番組が始まった3年前はまだ幼すぎて漢字が読めなかったり、ルールが分からなかったりしたんだけど、小学生となった今では立派な茶の間戦士です。どうもありがとうございます。
ちなみにゲームに参加している子どもの数は、テレビ画面上にリアルタイムで表示されます。
当初、木曜に行われる決戦のゲームには、30万近い人数が参加していたように記憶してます。
えーとそして時は流れて、3年近くが経った今、どうなったかというと。
だいたい参加人数、10万人台ぐらいですかね。
祝日と重なったか長期休みの時だったか、子どもの在宅率が低い日はもっと少なかったことさえありました。
参加する子どもの人数が少なくても、その満足度が高ければ、それなりに成功といえるんですけどね。うちの7歳坊主みたいに喜んで参加してる子もいるわけで。
でも参加人数が半分ぐらいになっちゃってる。ま、なんでそうなったかというのは大体わかります。
ある年齢以上の子どもがさーっと引いたと思われます。
それには理由があります。
・・・あ、どうでもいい話だけど、説明すると長くなるよ?(笑)
子どもたちを手のひらの上で踊らせた結果
視聴者参加型のゲームがいちばん盛り上がるのは木曜の決戦の日です。
月・火・水に放送されたストーリーを前振りとして、この木曜の放送はほぼゲームのみで進められます。
木曜の最後にはどちゃもんを仲間にするだったり、どちゃもんを助けるだったり、異次元獣を倒すだったり、そういう大きな目的があって。
それに至るまでにはいくつかのミッションがあり、クリアしていかなくてはなりません。
全国の子どもたちが目標を共有して、力を合わせて、各家庭のテレビの前でリモコンを手に、それぞれ頑張るわけですね。
ただこれ、目的が果たせる時と、果たせない時があります。それはその後のストーリー展開に関係してくるので、あらかじめシナリオどおりで決まっていて変えられません。
クリアできない時は、参加人数に対して目標の数字が高すぎて、時間切れになっちゃう、みたいなパターン。
だから無理めの数字でなかなか進まなかったりすると、あ、今日は失敗するシナリオになってるんだな、と。大人ならわかります。
でもちゃんと番組見てて、純粋に頑張ってる子どもたちなら、クリアしようと必死になるわけで。
どちゃもんを助けてあげたいとか、敵を倒して地球を守りたいとか、そういう気持ちがあってゲームしてるんだから、失敗したら悲しいですよね。
木曜の決戦の日には、一般参加の子どもたちを会場に集めてゲームをしてもらったりするんですけどね。
ミッションがクリアできず負けようもんなら、それまで意気揚々と戦ってた子どもたちが可愛そうなぐらい静まりかえります。
忘れもしない、初めて敗北した日は確か大阪の家電量販店からのロケだったんですけど、たくさん集まった子どもたちがお通夜みたいな雰囲気になっちゃったのを今でもよく覚えてます。
こんな後味悪い場面はじめて見たわーってぐらいの空気でした。
家電量販店がない地方では一般のご家庭からのロケだったりしたんですけど、たまたま失敗シナリオの日に当たっちゃった子が責任を感じて泣きそうになっちゃってたなぁ。
真面目そうな女の子で、カメラが止まった後、ほんと号泣しちゃったんじゃないかな、ってすごく心配になりました。
敗北が悪いことだとはいいません。負ける経験も必要です。
でも、あらかじめシナリオが決まっているものに対して、子どもたちを手のひらの上で転がして、鼓舞して頑張らせちゃうってどうなのかなぁ。
純粋に番組に感情移入して、真面目に参加する子ほど損するようなシステムですよね。
ちょっと参加者の気持ちに配慮がないというか、ゲームの誘導の仕方に踏みにじられたような気になりはしませんか。
もちろん小学校中学年ぐらいになるとそのカラクリにはうすうす気が付くでしょうし。
テレビのデータ放送でできる程度のゲームなんて、普段からゲーム慣れしている子には特に面白いものでもないですし、ゲームで引き付けてみたところで離れていくのも当然かもしれないです。
なので、後に残ったのはストーリー自体に興味があって見ている子か、うちの7歳坊主みたいにリモコンぽちぽちしてるだけで十分楽しい幼児から低学年ぐらいの子。
という感じじゃなかろうかと思います。
さすがに番組側もこのお通夜みたいな空気はまずいと思ったのか、最近は改善されていますけどね。
参加者がミッションをクリアできなかったから目標を達成できなかった・・・というよりは、出演者側が最後の詰めを失敗したから達成できなかった、というような演出をとるようになりました。
あとは大野拓朗課長がフォローの言葉を入れるようになりました。「茶の間戦士の諸君はよくがんばってくれた。この失敗はすべて私の責任だ!」と。(なにげに格好よくて、無能な課長キャラ崩壊してる)
まー番組終わっちゃうんで何もかもが今さらなんですけど。
「Let's天才てれびくん」のミッション失敗した時に、落ち込んだりとか泣きそうになってる顔をわざわざ撮られる一般参加の茶の間戦士たち、ずっとかわいそうだなーって思ってたんで、どうしてもひとこと苦情を言いたかったってことで。
虎南分析官、祝・ご結婚
さて「Let's天才てれびくん」では、虎南分析官を演じる虎南有香さんが先週ご結婚を発表されました。
おめでとー!虎南ちゃーん!!
結婚の発表とともにご懐妊も公表されましたが、それも別に驚きはしません。
ただひとつ、びっくりしたのはね。
すでに安定期に入られてる、と。
・・・安定期。安定期ですか。
ってことは、虎南ちゃん今まで妊婦で出演してたのね!
あんなセリフやこんなシーンのとき、すでにお腹に赤ちゃんいたのね!
思い返せばここ最近、彼女の体調面を気遣ってか、出演場面を調整したのかなというようなシーンもありました。虎南分析官がいなくても違和感がないストーリーに仕立ててあったりとかね。
まー来年度には産休取ることになるでしょうが、その頃には「Let's天才てれびくん」は番組そのものが消滅してますしね。心置きなく休めますね。
そんなわけで「Let's天才てれびくん」が終わるこのタイミングで、ひとりだけさくっと幸せを手に入れて去って行った感のある虎南分析官。
次は出演者つながりでぜひ、レポーターの森田まりこさんに幸せになって頂きたいです。(どうにも薄幸なイメージあるのはなぜだろう)
「Let's天才てれびくん」ではちょうど今週、ドラマ仕立ての「次元ホール編」というのを放送していて、これまでの3年間のストーリーをまとめにかかってる状態です。
予告編も作られてましたけど、あまりの盛り上げ方に背中ぞわぞわしたもんです。これでほんとに終わるんだなぁ、と。
あとは再放送とか総集編とかになるのかな。
年度末になるとてれび戦士が座談会形式で過去のVTRを振り返ったりしますよね。そういう感じで、和やかに別れを惜しめたらいいかなと思います。
次はYOU!
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