2015年5月24日(日) 13:50~15:00、NHK総合で放送された「NHKアーカイブス」。
この番組では放送開始から90年を経たNHKにおいて、今もわずかに現存するような古いフィルムを発掘してきて、毎回違うテーマに沿って歴史を振り返っているんです。
そしてなんと、今回の放送のテーマは「おかあさんといっしょの半世紀」!!
司会の森田美由紀キャスターが進行しながら、56年前の放送開始からの「おかあさんといっしょ」のVTRを、スタジオゲストの坂田おさむさん、奥山佳恵さんと一緒に振り返っていく構成になっていました。
そんなわけで、歴史ある「おかあさんといっしょ」の貴重な映像を、みっちり70分に渡って見ることができましたよー!
歴代のお兄さんお姉さんたちの貴重な映像
「NHKアーカイブス」っていうと、古い白黒映像だったりとか、虫が飛んでるみたいなノイズが入った粗い映像だったりとか、そんな昔のVTRを探し出してくるイメージがありますよね。今回の「おかあさんといっしょの半世紀」でもかなり昔の映像を見つけてきてくれたみたいです。
番組では「おかあさんといっしょ」56年間の歴史から、次のような映像が流されました。(以下、お兄さんお姉さんたちの名前は敬称略です)
- 眞理ヨシコ、砂川啓介(体操)「おもちゃのチャチャチャ」
初代うたのお姉さんと体操のお兄さん。さすがに映像は無かったようで、白黒写真にのせて歌声が流されました。 - 中川順子「アイアイ」
白黒ですが映像です。 - 高橋元太郎、他5名「あさいちばんはやいのは」
これも白黒映像。1960年代後半に週1回出演していたそうです。高橋さんはパン屋さんの役と寝坊して起こされる役。歌のおねえさんとコーラス隊の男性たちが一緒に演技していました。 - 田中星児、輪島直幸(体操)「ヤンチャリカ」
1970年代に初代うたのお兄さんが登場。ここからカラーになります。 - 田中星児「おもちゃのチャチャチャ」
ピアノの女性1名が後ろで演奏しています。 - 瀬端優美子「サッちゃん」
- 小鳩くるみ「いぬのおまわりさん」
- 水木一郎、瀬戸口清文(体操)「ぼくは忍者」
「いまやアニソンの帝王 水木一郎」というテロップ付き。 - 森みゆき「そうだったらいいのにな」
- 坂田おさむ、神崎ゆう子「どんな色がすき」
- 坂田おさむ「よーい・ドン」
- 速水けんたろう、茂森あゆみ「だんご三兄弟」
1999年紅白歌合戦に出演したときの映像。当時司会の久保純子さんの姿も見られました。
なんといちばん古い眞理ヨシコさんについては1961年~62年ごろに出演されていた時の歌声だったようです。
小鳩くるみさんがサザエさんを彷彿とさせるようなパーマ頭だったりとか、森みゆきさんが当時流行っていた聖子ちゃんカットだったりとかして、時代の流れを感じます。
田中星児さんぐらいからは顔を知っていて、そうそう!こんな感じだった!懐かしいー!!って思いながら見てたんですけど、「ビューティフルサンデー」がヒットした頃は既に「おかあさんといっしょ」を卒業してるんですよね。
というわけでアラフォーのテレ子としては、本当に「おかあさんといっしょ」のお兄さんお姉さんとして記憶に残っているのは森みゆきさんぐらいからなのかな。小学生の頃に坂田おさむ・神崎ゆう子のコンビが活躍していたのはすごく良く覚えています。
坂田おさむお兄さんがダンスが苦手だった・・・というエピソードと共に、「よーい・ドン」という曲の映像も紹介されました。おさむお兄さん、それまで歌いながら動くというのをやったことが無かったので、振り付けの先生がダンスじゃなくて、曲に合わせてお芝居をするような動きをつけてくれたんだそうです。
最近の映像はなぜかかぶりもの系をチョイス
2000年代から最近のお兄さんお姉さんについては、「おかあさんといっしょ」の毎月の歌からセレクトしてVTRが流されました。でもそれがどうしてこのチョイス。
- 杉田あきひろ、つのだりょうこ「たこやきなんぼマンボ」
- 今井ゆうぞう、はいだしょうこ「ほしぞらカーニバル」
- 横山だいすけ、三谷たくみ「ようかいしりとり」
全部かぶりもの系なんですけどー!!
いきなりインパクトがものすごい「たこやきなんぼマンボ」。そして「ほしぞらカーニバル」はまだ皆が楽しく歌い踊っている雰囲気だから良いとして、なぜここに「ようかいしりとり」持ってくる!?
「おかあさんといっしょ」の長い歴史を振り返る感動的な流れをぶった切るかのような、面白VTRの連続ですよ。一体何を狙ってるんだ何をっ。
だってさー、この「NHKアーカイブス」で「おかあさんといっしょ」を久しぶりに見た人とかいるかもしれないじゃないですか。子育てを終えたご年配の方とか。それでこれ見て、あぁ最近のお兄さんお姉さんってこんな人たちなのね、って思うかもしれないじゃないですか。
いやでも横山だいすけお兄さんと三谷たくみお姉さん、原型とどめてませんから。
お茶の間の視聴者の皆さんに、だいすけお兄さんが元からこんなつるっぱげメガネなんだと勘違いされてたらどうしよう、なんてちょっとドキドキしながら見てしまいました。
視聴者代表、奥山佳恵さんのマニアックな視点に共感する
さて今回の番組でスタジオゲストとして招かれていたのは、坂田おさむさんと奥山佳恵さんのおふたり。
坂田おさむさんは「おかあさんといっしょ」に8年間出演していた歌のお兄さんです。今でも番組に曲を提供していて関わりが深いですよね。歴代のそうそうたる出演者の中から代表として選ばれた存在、といっても過言ではないです。
そしてもうひとりは奥山佳恵さん。こちらは番組を楽しんでいる視聴者代表ということでの人選だったようです。
奥山佳恵さんは1974年生まれ。隣に座る坂田おさむお兄さんを子どもの頃テレビで見ていた世代でもありますね。さらにふたりのお子さんをお持ちで、現在中学生と3歳だそう。兄弟の歳が少し離れているので、母親として「おかあさんといっしょ」を見ている期間も長いみたいです。
でもこの奥山佳恵さん、本当にハマって見てるんだなーっていうのがすごく良く分かります。完全にファン目線の発言をかましてくれてて笑っちゃいました。「あきひろお兄さんが日焼けしすぎててたこ焼きよりも焼けてる」とかね。
体操の佐藤弘道お兄さんが出ていた時の思い出も、こんな感じで語ってらっしゃって。
2002年の長男の時は、皆そうだったと思うんですけど、弘道お兄さんのファンで。ママ友達の間で「今日のお兄さん見た?」っていう挨拶があったんですよ。
最後に風船が落ちてくるんですけど、弘道お兄さんがキャッチする回があるんです。キャッチして、ウィンクするんです。子どもを置いて「お兄さん、キャアァ~!!」でしたよ(笑)
ご近所さんとその辺で立ち話するノリで盛り上がってるのが目に浮かぶようです。心から楽しんで見てるんですねー。
しかしこの視点はどうよ。
今はだいすけお兄さんが大好きなんですけど。特におすすめは(VTRで流れた)「ようかいしりとり」の『しらぬい』。『しらぬいー♪』の『いー♪』がセクシーなんです。子どもに、「ちょっと待ってて!」って言って、巻き戻して何度も見るぐらい。
・・・奥山佳恵さん、しらぬいの「い」に注目されました。
って、マニアックすぎるわー!!
もちろん奥山佳恵さん、公に放映される特集番組ですからファンとしての表現はごくごく控え目にしていたと思いますし、慎重に言葉を選んでいるような感じもありました。
しかし端々ににじみ出る「おかあさんといっしょ」マニアな視点。身近で話してみたらいろいろぶっちゃけてくれそうです。素敵。
というわけで、半世紀以上にわたる「おかあさんといっしょ」の歴史を貴重映像とともに振り返った、今回の「NHKアーカイブス」。
いつの時代も変わらぬ温かさで、子どももその子どもも、そのまた子どもも、三世代に渡って楽しんできましたよ。という特集番組でした。
オネェ化とか今さら。
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